職場体験学習で中学生がお仕事している姿、すごくかわいくて愛おしいですよね。
娘の職場体験がもうすぐあるみたいで、職場体験先一覧のプリントを見せてくれたのですが、
疑問に思うことがありました。
『職場体験とは』
娘の学校の主な職場体験先は、
消防署 | 公民館 | ケーキ屋 | 設計事務所 |
美術館 | 銀行 | 郵便局 | 美容室 |
小学校 | 幼稚園 | 保育園 | 飲食店 |
生花店 | 電気店 | リサイクル 業者 | ホテル |
自動車販売店 | 神社 | パン屋 | スーパー |
薬局 | 動物病院 | 旅行代理店 | コンビニ |
JR | 製本所 | スポーツ クラブ | 住宅展示場 |
ざっとこんな感じでした。
職場体験先一覧の中に「求める生徒」という項目が各職場ごとにありまして、
求人情報でいうと応募資格のようなものですが、
そこに書かれている条件にモヤモヤしてしまう内容のものが…
■美容室→器用で細かい作業ができる人(できれば女子)
器用かどうかなんて実際にやってみないと判断できないですよね。
それを中学生に求めてしまう企業ってどうなのかなと思いました。
(できれば女子)も何で?と感じました。
美容師に男性も女性も関係ないと思います。
ケーキ屋さんで「女子限定」というのもありました。
いつの時代ですか?
「求める生徒」の条件で一番多かったのが、
「明るく、ハキハキ、真面目で、誠実」
でした。
「大きな声が出る元気な生徒」
「心遣いができる人」
「誠実な生徒」
「清潔感がある」
「礼儀、マナーがある」
「男子のみ」
「女子のみ」
中学生の職場体験でこのような条件を求める必要があるのか疑問です。
例えば、「自分は大きな声が出ないからやってみたいけど諦めよう」
などと中学生のうちから自分の可能性を疑ってほしくありません。
大きな声がでる人もいれば、出ない人がいてもいいじゃないですか。
例えば、工場見学した企業って好きになりませんか?商品を購入するようになりますよね?
職場体験にも同じ効果があると思うので、難しい条件は置いといて
‟企業のファンが増えるかもしれないチャンスを活かせばいいのに”
というのが率直な感想です。
反対に、優しい条件だなと感じたのは、
- 薬局→薬に興味のある生徒
- 保育園、幼稚園→子供が好きな生徒
- 車屋→車が好きな生徒
- 郵便局、銀行→この仕事に興味がある生徒
- 和菓子屋→お菓子に興味がある生徒
- ネットの配線工事→誰でも大歓迎
- 動物病院→特になし
興味があることに挑戦してほしいし、こういった企業がもっと多くあればいいなと感じました。
興味があることを怖がらず、とりあえずやってみることに職場体験の価値があるのではないのでしょうか。
■中華料理屋→「普通の人」
というのがありました。
普通とは何でしょうか。
見下しているように感じましたし、そんな職場に子ども達を行かせたくないですね。
社会に幻滅してしまうような経験は中学生のうちから必要ないと思います。
子ども達はどの職場を選ぼうか一生懸命考えています。
働くことへの不安、緊張、ワクワク、希望を大人と子供のはざまの不安定な心で抱えているのです。
そのことを職場体験を受け入れてくださる企業は忘れないでいただきたい。
以前、職場体験の現場で、中学生がケガをしてしまう事故がありました。
絶対にあってはならない事故です。
従業員の一人として働かせて少しでもラクしようとするような企業や、人材不足で忙しすぎる企業、職場体験に来る中学生を面倒に思う企業は依頼を受けないでいただきたいです。
職場体験で傷ついてほしくないです。
できれば全員参加ではなく、職場体験するかしないか選べるといいと思います。
「働くことは楽しいな」と思うことができれば貴重な経験になるはずです。
「興味」「好き」を大切にして、自分の可能性を信じられる体験をしてほしいです。
熱くなってしまいましたが温かくそっと見守りたいと思います。
世界中の子ども達に幸せになってほしいと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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